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八月三十一日 [プライベート]

八月最後の日。高校生が「夏休みは終わるのに宿題は終わらない」と話す隣で私の論文も終わらない。
でもね、ニュージーランドの高校生みたいに季節休暇に宿題が出ないと誰も勉強をしない。さらに、受験もないので年間を通して勉強しない。そうなると、大人になっても簡単な読み・書き・計算もできない。ニュージーランドで暗算ができたら「天才」と言われます。私が言われましたから本当です。クイーンズタウンのお菓子屋でチョコレートを買ったらお釣りが間違っていたので差額をもらったときに「キミは天才だ!」言われました。エヘヘ。レジを使うお店が間違い、暗算で計算した私が合っている。ニュージーランドはそういう国です。ニュージーランドで電子決済を普及させた一番の理由は、店員が計算できないからです。これに軽犯罪件数が多いので現金取引より電子決済のほうが安全という論理。社会の変革というのは悪いことを理由に始まるので、この推論は間違っていないと思う。

今年の夏はあまり暑くなかった。夏だから暑いけれど、火事のような熱風が吹き込む真夏とは違った。暑さに弱い私が言うので確かです。
東京の夏は十月まで続くのでこれから暑くなるかもしれないけれど夜は鈴虫が鳴く秋になった。
荻窪病院で手術をした2013年は過去138年間で最も暑い夏だった。熱風吹き込む八月で本当につらかった。風呂に入れない、皮膚はかぶれる、酷い夏だった。「夏にこれじゃーな」とお医者さんに言われたことは覚えている。夏に手術はするものじゃない。私は緊急手術だったけれど。

九月と十月は文化祭があるので行けるところは全て行くつもり。楽しみ。
ニュージーランドの学校でも文化祭をやれば楽しいのに。教員が休日出勤に文句を言い「カネ出せ」口撃が始めるのでやりません。年に一回だけ開催する土曜日のチャリティイベントに嫌々出てくる教員の顔はいまでも鮮明に覚えている。
ニュージーランド人が休日に働く、時間外に働くと死刑宣告を受けたような表情になり凶暴になる。ちゃんと割り増し給与をもらっているのに。休日に店に行ってもやる気がなく普段以上にいい加減。注文をすると「わからない」「平日に社員がいるときに来い」と言われる。「休日なのに自分は働いているんだ」と、客に怒鳴る。接客業に必要なホスピタリティ精神のカケラもない。労使関係が悪く、勤労意欲のない国の典型的な反応です。

「季節休暇が終わり一番悲しむのは教員」と、教員に言われたことがある。ニュージーランドの教員は私が見ても働かない。生徒より遅く来て、早く帰る。事務職員にコトづけを頼んでも「わかった、すぐにやる」と言ったまま永遠に返事は来ない。きちっと働くのは滞在許可におびえる外国人労働者だけ。正社員はダラけ、派遣社員は猛烈に働く日本の労働社会と似ている。NZで頼みごとは外国人にしましょう。確実にやり遂げるから。現地の特に白人労働者に言っても何もしない。滞在許可におびえていないから。労働組合の影響力が強い国って良いね。先進諸国ではもの凄く嫌われるけれど、ニュージーランドは労働者天国なので問題ありません。

ニュージーランドは労働組合とキリスト教右派が牛耳る国です。政府はその間で双方の利益になる政策を立案するだけ。国民の意見は聞かない。国民の意見を聞いても選挙で勝てない。労働組合とキリスト教右派の支持を取りつけないと選挙では勝てない。単純明快わかりやすい国です。

日傘か雨傘かどちらかを差す日が続いたけれど、ドイツ渡航前最後の休みに晴れたので雑草を抜いた。人の家の雑草抜きです。
東京の空き家は82万戸、総世帯数の11%を占める。どの通りにも必ず空き家があり、集合住宅に空き部屋のない建物は珍しい。オフィスビルで空室率が10%を越えると値引き合戦が起きる。「引越代は出すからうちのビルに入ってよ」となります。住宅地だと値引きがないので空き家のまま放置される。空き家で放置したほうが更地にするより固定資産税が安いからです。そして雑草だけが元気に成長する。
気温は31度でも湿度が40%だとなんとか作業できる。南フランスの夏みたい。二時間掛けて人の家の雑草を処理した。時給千五百円で三千円くらいもらいたいです。これで放火されることはなく、私の家に火が移ることもない。
この二時間の作業中も野良猫二匹がへばりついていたのでカルカンパウチタイプをあげたら腹がいっぱいになりどこかへ消えた。労働概念のない猫の粘り勝ち。私って良い人だな。無給で人の家の雑草を抜き、自分の支払いで野良猫にエサまであげるんだから。それも「総合栄養食」の指定を受けた正規の猫用エサです。猫にアンパンは与えていません。私も粘って勝つ人になりたいです。
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